3月13日 【NFG投資顧問・プロが提供するイブニングサマリー】《　新たなリスク顕在で不安定な動き　》

本日の日経平均は、27,832.96円311.01円安と続落して取引を終えました。

先週末の米国市場は注目された雇用統計のなか賃金の伸びが予想を下回り、利上げ観測が減速したことから値を上げるもSVBの破綻が報じられると相場は一変し、大幅に続落して取引を終えました。

本日の日経平均は、その流れを受け売り先行でスタート。米財務局がすべての預金者を保護する声明を出したこともあり、混乱は収まりましたが、買いに動く流れにはなりませんでした。

雇用統計はまちまちの結果で、明確なトレンドを示すような結果がなく、一時8割近く0.5ｐｔの利上げを見込んでいたマーケットも、現在は0.25ｐｔの利上げを支持しています。

そのため14日に発表されるCPIにより一層の注目が集まりますが、銀行の信用リスクと言う新たなリスクが顕在化したことから当面不安定な値動きになると思われます。

記：宮本　直輝